テキストや参考書の中国語は、なんというか型にはまりすぎというかどうもリアリティを感じられないものも少なくないですよね。
自分が実際に遭遇しそうなシチュエーションとはちょっとちがうんだよなぁ、というダイアログばかりだったりします。
時折旅行向けの中国語本やビジネス向けの中国語の本の中にリアルなやり取りも載っていたりはするのですが、文字だけではイメージしにくいし、音声があっても模範的なきれいな発音の中国語が収録されていてリアルなシーンで果たして通じたり、聞き取りできるのだろうか、とやや不安になったり、不満もあったりするでしょう。
そんな方々にピッタリな動画が一本ありました。ちょっと古い動画です。私は一年ほど前に一度見たことがありました。
まさかの文学青年風がウソみたいな中国語マシンガンをぶっ放つ動画
タクシーを拾って交通大学まで行くという至ってシンプルな行程の動画。
タクシーを拾うのはメガネのいかにも文科系のソフトな印象の青年。こりゃゆっくりとした優しい中国語を話しそうだね、なんて思っていたら
“我要去交通大学。“(交通大学まで)
というしょっぱなのフレーズから度肝を抜かれる(笑)
一年前見たとき、
って思いました。続くフレーズの
“从这里过去大概要多久?”(ここから大体どのくらいかかりますか?)
もくっそ早くて当時は「オ、オィ・・テメ・・ェ・・ふざけんなよ(笑)」
とわらけてきてしまうくらいでした。
また運転手の中国語もお聞きになった方はわかると思いますが、すこし標準的な発音とは違い癖がありますよね。発音的に南寄りの中国語なんですかね?
正直この動画を始めて見たときは運転手の中国語が判別しづらくてわからなかったし、メガネの中国語は前述のとおりマシンガン過ぎてお手上げ状態。ああ、こんな難解な言語本当にわかるようになるんだろうか、と愕然としたのを覚えています。
けれども、毎日ほんの短い時間ですが音声を聞き続けて一年ほど経ってみたらこの動画の中国語も判別できるようになっていました。早い人なら半年くらいで聞き取れるようになるのかもしれませんね、難しい単語は使っていないので。(さすがに運転手のセリフの固有な地名は知らないとわかりませんが)
ツッコミどころ満載の、演技させられている風シチュエーションの動画
同じ日中通信社聴く中国語チャンネル内にもう一つ会話ダイアログの動画がありました。一本目ほどしゃべりのスピードは速くはないので参考程度に。
何か物を紛失した風の若者に続き、再登場のメガネ。おもむろに钱包(財布)を拾い中をのぞくさまは間違いなくネコババしそうな雰囲気。
と、そんな疑いの目を以てこの動画を見ていたことを懺悔したくなるメガネの”这是你的吗?”のセリフ。
おぉ・・ちゃんと落とし主を探してあげているではないですか。
最終的にはちゃんと持ち主に返されるのですが、Youtubeのコメントにもツッコミがいくつか(笑)
その中で気になったコメントがあり、
中国では落し物は拾ってはいけない。これ基本
というコメントと、それに対する返信の一つ
中身が足りないと言われて請求される詐欺があるようですね。
ああ、そういうことも考えなければいけないのかと気づかされました。真偽は定かではないですが、日本ではない、ということを肝に銘じて海外では行動しなくてはいけませんね。
因みに、参考になる記事で以下のものがありました。
世界の落とし物事情を徹底調査!落とし物を届けるとマズいことになる国はどこだ | MAMORIOラボ
カナダに関する記述では、盗んだことにされるかもしれないので金銭的に価値のあるものは拾わないほうがいいとありますね。
そして、届けず、目立ったところに置いておくのがグローバルスタンダートとも書かれています。なるほど。
数年更新の無い日中通信社聴く中国語、新たな動画を期待したい
惜しむらくはこのチャンネル、リアルなシーンについての動画がこの二本しかないし、総動画数も少ないです。
実践向けのリアルなシーンを題材にした動画は貴重なのでもうちょっと素材を見たいところですが、数年前から新しい投稿が無いようなのでもう更新されないのかもしれませんね。