新年度のスタートまであと2週間となりました。
心機一転、新年度は新たに外国語の勉強を始めようと決意し始めている方も多いと思われます。本ポストでは中国語習得希望ビギナーに限らず、他の言語習得希望ビギナーにも役立つ、ラジオ講座活用ツールを紹介したいと思います。
Capturestreamは必須ツール
やる気の高まっている4月に体調不良や、残業などつまらないことでラジオ講座を聞き逃してしまってやる気を失ってしまって「もういいや」と外国語習得をあきらめてしまうような事態に陥りたくはありません。数年前からNHKゴガクのページで一週間分のストリーミングを聴けるようになったとはいえ、長期の出張や超繁忙期にまるまる一週間勉強できなかった、ということは社会人であればざらにある事でしょう。
そんな事態を避けるための必須のツールがCapturestreamです!
詳しい解説はいろいろなブログでされているので以下のようなページを参照されるとして、
NHK語学講座が保存できるCaptureStream(キャプチャーストリーム)Windows版ダウンロード方法 http://iwllgiveitatry.com/capturestream/
CapturestreamはNHKゴガクにアップされている語学講座の音声ファイルをローカルにダウンロードして保存できるツールということなのです。1週間のうち余裕のあるほんの1,2分このソフトウェアでとりあえず保存しておけば忙しい時期にラジオ講座をさぼってしまっても、後で挽回することができます。
(ちなみに私個人はiPhoneに保存してラジオ講座を聴いているのですが、音量レベルを大きくして聞きたいのでMP3Gainというフリーのソフトで音量レベルを上げて保存しています。)
ローカルに保存しておけば、たとえばスマホで聴けるようにしておいて、電車などの移動時間やランニング中に聴いて、時間の有効活用、いわゆる「二毛作時間」を作り出すことができます。
頑張らないで習慣化
なるべく通勤時間等の「習慣化」した時間にやるようにするのがよいでしょう。習慣に紐づけておくとサボり率が格段に下がります。「平日毎日電車での移動では必ずラジオ講座をやる」と決めて2週間くらい継続すると、もはや電車での移動中はラジオ講座をやるのが「当たり前に」なり、逆になにもやらずぼーっとしようとするとなんか落ち着かなくなってきます。そのように習慣に紐づけた行為がさらに習慣化したらしめたものです。
私の場合はランニング中にも聴くようにしています。「ランニング中はラジオ講座」、というのが当たり前になっていて、もう何年も音楽を聴いていません。ただ、ランニング中のラジオ講座は割と上級者向けになってしまうので、中国語ではなく英語中心です。また、割と英語はできるようになってきたとはいえ、いきなり新しい課のダイアログを全部聞き取れるレベルではありません。実践ビジネス英語を聴いているのですが、理解できるのは大体8~9割くらいですが、残りの2割に新出単語などがあり、それを覚えたいのに、と歯がゆい思いをします。
ですので、新しい課のダイアログは前もって読んでから走りに出るようにはしています。各日2分程度以内で読める分量なので大体3日分ほど読んでおいて、文章を理解したうえで走りに出てラジオ講座聞きっぱなしにすると、45分くらいのランニング15分×3で3日分は聴くことができます。マラソン対策で超長時間走るときは過去の分を流して聞いています。
4月のまいにち中国語はピンインマスターに超使える
中国語学習ビギナーで独学者にとって、4月のラジオ講座は利用価値のかなり高いものとなっています。
中国語学習をこれから始めようという方でそれなりに最初は自分で頑張れそうな人はいきなり中国語教室に行くより、以下の流れが理想だと思います。
①まいにち中国語4月の2週でピンインを一通り独学する
↓
②GW(ゴールデンウイーク)頃、各中国語教室で大体開催される集中講座に行ってみる
↓
③教室選びを吟味し、中国語教室に行くか、スカイプ中国語会話orネットで中国語教えてくれる中国人を探しレッスンをお願いする
まずは①
NHKラジオ講座ほどピンインに関して手厚いテキストはない
本屋にもいろいろと中国語の参考書売っていますが、毎年発行されるNHKのテキストほどピンインのマスターにページやイラスト素材など労力を注いだものを見たことがありません。そりゃそうでしょう、一般の参考書がピンイン学習にそこまでコストかけられませんし、そもそもピンインが大半の参考書は売れないでしょう。だってピンインを覚える作業ていうのは本当につまらないですから(笑
その点NHKは受信料という国民のカネを潤沢に使えますので、その分ピンインの解説に贅沢にページを割いてくれています。まぁ当たり前です、それだけ充実したもので国民に還元していただかなくては納得がいきませんよね。
ちなみに私は2015年のまいにち中国語4月号を去年5月頭に頑張ってやってみました。もちろん音声ファイルはCapturestreamで昔保存しておいたやつです。あの頃中国語でもやってみるかなとひたすら保存だけして全くやらなかった、まいにち中国語、3年も経ってまさか役に立つとは・・・。(テキストは4月号しか買っていません。残りは確か年度替わり際だったか忘れたけどKindle版で古い年度版が1か月間だけとんでもなく安い値段で一気に一年分売り出していたのでまとめて購入しておきました)
さあ、ピンインも頑張ってそれなりに覚えたぞ、あとは単語覚えるだけじゃん、というのは早合点。
このまま独学で継続するにせよ、発音は必ず一度中国語ネイティブにチェックしてもらうべきです。
私は独学でそれなりに英語ができるようになっていたので中国語の発音もまぁまぁ覚えるの早い方じゃない?とやや過信していました。
そんな若干うぬぼれた状態でとある中国語教室でGW集中講座をやっているとのことだったので講座を受けてみることにしました。
周りは全くの初心者ばっかりでしたが、その方たちと変わらないくらい発音の注意をされました。中国語の発音は日本語にも英語にもないくらい口を横に大きくしたり、口をしっかり〇の形にして発音するなど、これまでの人生で発したことのない音を発しなければ中国語ネイティブには通じないということを短期集中講座で実感しました。
ラジオ講座では耳から入ってくる音を自分で再現しようとして、ほぼ変わらぬ音で発音できたと思っていても、口の形が違っていたらそれはネイティブにとってはもう全く違う音なのです。日本人にとってはすごーく微妙な違いに感じてもネイティブにとってはほんと大違いなんだそうです。
例えば、chuとqu、chiとqi、suとseの発音なんかはビギナーにとってはラジオから聞こえてくる音はほとんど変わらないように聞こえてしまうので、ピンインのマスターを完全独学マスターするのはかなり難易度が高いです。
もちろん、いまやYoutubeでいろいろな中国語学習素材があり、なかにはネイティブの口元をアップしてくれているものもあるので不可能ではないですが。
以上を踏まえるとやはり先ほど挙げた①、②、③の流れが最適だと思われます。
NHKのテレビ語学番組は娯楽として
さて、だいぶ長くなってきたので本ポストはいったんここいらで締めるとして最後にNHKの「テレビで中国語」の活用について。
私個人の感想ではテレビで中国語は学習効率はあまりよくないかなーと感じています。ラジオ講座と比べてペースが遅いです。ペースが遅い理由として余計な演出部分が多すぎるのです。私の場合は連ドラ予約していて後で見て(テキストは買わず)、余計な部分はスキップしながら見るよう心掛けてもそれでも音声ファイルに比べて使い勝手が悪いのでどうしてもどうでもいい部分を見なければならなかったりします。せめて動画のストリーミングで学べたら、効率よく無駄な箇所をスキップして学習できるのですけれどね。テレビのリモコンボタンによる操作はいまだに使い勝手が悪いです。そろそろインターフェイスをガラッと変えてほしいものです。Amazon Fire Stickのように。
ただし、NHKのテレビで中国語は中国のカルチャーを時折紹介してくれたりして学習のモチベーションを保つのには効果的だと思いました。また出演者で美人な人がいると不純ではありますがモチベーションを保てます(汗
去年はイーランさんという中国人モデルの方が素敵でした。あと、私はアイドルはあまりよくわからないのですが、一部アイドル好きの方々に人気の女の子で浅野杏奈さんという子が生徒役で出ていて、アイドル好きで中国語学び始めた人がいるとかいないとか・・?
今年度は佐野ひなこさんが生徒役で、あと、新垣結衣さんに似ていることで話題になったロン・モンローさんも出演されますね。
最後に、中国語を学び始めようとしている人で、4月を過ぎてこの記事を見た方でもNHKの音声ダウンロードチケットと、4月のテキスト取り寄せ or Kindle版を購入してラジオ講座しょっぱなのピンインの部分だけは必ずやることをお勧めいたします。最初にピンインを効率よく学ぶのはとても重要で、後々の学習スピードに大きな影響を与えます。