日本語⇔英語を自然な文章で翻訳してくれる「DeepL翻訳」
(機械翻訳サービス「DeepL翻訳」)
昨日(2020.3.23)、テクノロジー系の各サイトで記事になっていた機械翻訳サービス「DeepL翻訳」、語学にいそしんでいる方々なら見出しに「おっ」と引っかかったかもしれません。2020年3月19日から日本語と中国語にも対応したと発表されたのです。
「DeepL翻訳」が日本語対応、「自然な訳文」と話題に 独ベンチャーが開発 – ITmedia NEWS
めちゃくちゃ精度が高いと話題の機械翻訳「DeepL翻訳」に日本語の翻訳機能が登場したので実際に使ってみた – GIGAZINE
特に、GIGAZINEの記事内で紹介されていたTwitterユーザーの翻訳例には驚かされましたね。方言も識別してくれています。
https://t.co/hGo8Hn6Sme
噂のDeepLの翻訳を試してみた。論文の翻訳が話題になってたので、三重県松阪市の方言を入れてみた。翻訳できた。なにこれどうなっとんの? pic.twitter.com/7OzsJtwcmV— さよなり🍣西村良太 (@sayonari) March 21, 2020
英語の翻訳はおおむね自然なようです。
と言いつつも、ゲス、下品な日本語に関しては下記の記事にあるようにきちんと機能しないようです(笑)。
【まさかの発狂】精度が高いと話題の機械翻訳「DeepL翻訳」はどれだけ正確なのか? 検証した結果 → 懐かしい言葉を入れたら狂った | ロケットニュース24
中国語翻訳の結果は如何に?
さて、中国語学習者として気になるのは日本語と同時に対応となった中国語の翻訳精度。サクッとではありますが、試してみました。
まずはNHK WORLDの中国語のニュース記事
东京迎来樱花盛开 | NHK WORLD-JAPAN News
いや~、すごい自然な言い回し使っているではないですか!?
「~25度以上を記録したことを受け~」なんて変換してくれるのは賢い。2段落目の「据~消息,」を「~ニュースによると」なんてのもニュースサイトの文章感出ています。「各地气温普遍升高」の「気温はどこもおおむね高かった」という訳も気象ニュースっぽい言い回し。
しかし、「关东甲信」の訳が、2段落目では正しく「関東甲信」と訳されているのにも関わらず、なぜか一段落目は「関東香信」となっているのはなぜだ(笑)?
また、Huaweiから新しく発表された、画面が折りたためるスマホのニュースを読んでいて、試しにDeepL翻訳に入れてみた記事の中に「虽然价格不菲,」という文があったのですが、、
結果は上記のようになりました。。
この文の後ろにはお決まりパターンで「但」から始まる文章が続くわけですが、この翻訳エンジン、気を回しすぎたんでしょうか?
「虽然价格不菲,但是~」はお分かりの通り「価格は高いけれども、でも~」てな感じの意味ですよね。おそらく文全体の大意をくみ取って「高くはない」と訳してしまったんでしょうか。
いずれにせよ、全く正反対の意味に訳してしまっては、中国語が全く分かっていない人にとってDeepL翻訳はまだ信頼性が低いですね。
ちなみに「价格不菲」と入力して翻訳してもらうと適切な意味を返してくれます。
まぁまだまだ信頼性が低いとはいえ、この手のニューラルネットワークで学習の翻訳エンジンはこの先さらに多くの文例を学習して精度があがるでしょうから期待していきたいですね。