中検過去問は必ず前倒しでダウンロードしておこう!
中国語検定をいつか受けようと思っている人も、思っていない人も、これだけは騙されたと思ってやっておいても損はありません!
それは
中国語検定の過去問を前倒しでダウンロードしまくる!
です。
「まだ検定を受けるほどじゃないし、過去問なんて受ける時になったら準備すればいいや」
とか
「中国語はしゃべりをマスターしたいので検定とか別にいいや」
なんていう人も沢山いると思います。
でも、中国語学習を続けていると「やっぱり中検受けてみようかな」とか「中検取っておいたらのちのち役立つかもしれないな」といったように、心変わりしてくるものなんですよ。
また、中検は今後受験する気はあるけれど、
「現状中検3、4級レベルで中検2級とか準1級なんてはるか上のレベルだからまだ自分とは関係ない世界の話」、
なんて思っている人も今のうちに自分のレベルより上級の中検の過去問はばんばんダウンロードして保存しておいてください。
のちのち過去問をたくさんこなしたくなった時のために保存しておいて絶対に損はありません!。
私自身も、「HSK6級を8割得点で合格」というのが中国語学習を始めた時の最終目標でした。
しかし、HSK6級に実際に8割得点でクリアしてしばらくすると、やっぱり中検準1級レベルに達したい、と心変わりしたのでした。それまでは全く中検に興味なかったのにもかかわらず。
そんな時に前もって保存しておいた過去問ファイルがとても役立ってくるのです!
何故中検過去問を前倒しでダウンロードをしておくべきのか?
中国語検定に興味のある方なら中国語検定協会のWEBサイトを一度は見たことがあるでしょう。
このサイトのホームページに「最新情報」という項目があり、その項目をよく見ていくと、
「第●●●回試験問題・解答を掲載しました。」というリンク付きの文言が見つかると思います。
または、ホームページ下部のフッターメニューの一覧にも「試験問題・解答」というリンクがあります。
そのリンク先のページに飛ぶと、最新回を含め、過去10回分の過去の試験問題と解答のPDFファイル、そして「リスニング原稿」をクリックするとさらにリスニング原稿のPDFファイルを保存できるようになっています。
それぞれの実施回ごとにファイル名の先頭に、T、A、Sの接頭文字が付いたpdfファイルがあり、Tは試験問題、Aは解答、Sはリスニング原稿。必ず3種のファイルを保存してください。
例えば、準1級の111回ならT111_1J1.pdf、S111_1J1.pdf、A111_1J1.pdfの3つがセットです。
試験が実施されるごとに一番古い回の問題は削除されてしまう
先ほど「過去10回分」と述べましたように、中国語検定試験が行われ、終了したタイミングに試験日当日中国語検定協会のWEBサイトが更新され、一番古い回のファイルは削除され、最新回のファイルが新たに追加されます。
えっっ!?うそっ!前見たときは98回から公開されていたのに・・・
つまり、「いつか受けるからまだいいや」とのんびりしていると過去問数回分を手に入れておくチャンスを失ってしまうのです!
当たり前の話ですが、過去問はやればやるほど試験慣れするので沢山過去問を解くのは試験対策の定石です。
例えばこれから2年後に中検準1級を受ける予定として、中検準1級は年に3回実施されるので過去問ファイルを保存しておかないと5,6回分の過去問を(ほぼ)無料で解くチャンスをみすみす放棄してしまうことになってしまいます。
リスニング音声を手に入れるには?
さて、過去問ファイルをそろえました、でも
ファイルを手に入れたからと言って、過去問の練習できるのは筆記だけじゃんか!?
という疑問が湧くことでしょう。
そうです、中国語検定協会のWEBサイトでは音声ファイルは無料では公開していません。
各回の試験問題が解答・解説,リスニングCD付のセットで売られているのみです。
おいおい、今どきCDって、と突っ込みたくもなるでしょう。なにせ最近ではディスクドライブが無い人が大多数なのですから。
と、余談はおいておいて、では過去問の音声はどうやって入手するのがベストなのか?
白帝社の中検試験問題を1冊だけ買えばいい
リスニング音声ファイルを完全無料ではさすがに手に入れることはできませんが、1冊だけでいいので白帝社から出されている以下の
を購入しておきます。
なるべく最新の回を買ったほうが良いですが、[第100・101・102回]以降であれば問題ありません。
のちに紹介するURLの法則性がわかる音声ダウンロードリンクが記載されていることが重要です。
私の場合は
中検準1級・1級試験問題2023[第106・107回]解答と解説
を買いました。
この問題集冊子の2ページか4ページ目あたりに音声ダウンロードリンクとQRコードが掲載されています。
そこで、勘のいい方ならこのURLの末尾の方を見れば
おや?これは年号を変えたらこの冊子以外の年の音声もダウンロードできるのではないか?
と気づくでしょう。
このブログでまるっとそのをURLを公開するのは白帝社の本の販売活動を妨害することになるのでさすがにそれはしません。
学習にはある程度の投資も必要です。少なくとも1冊はちゃんと購入してダウンロードリンクを入手しましょうね。
音声ダウンロードリンクの法則
私の購入した中検準1級・1級試験問題2023[第106・107回]解答と解説を例にとって説明しましょう。
音声ダウンロードURLの末尾は
j11-2023.html
のようになっていて、
j11-2021.html
j11-2022.html
のように変えてみたら、ビンゴ!それぞれの年の音声ストリーミング・ダウンロードページに行けました。
過去問音声公開ページでは、ページの大半がストリーミング音声リンクになっています。
ページの下までいくと、zip圧縮ファイル形式で音声ファイルの一括ダウンロードもできます。
そして2024/4/24現在まだ発売されていない最新版もURLの末尾を
j11-2024.html
と変えて入力してみたらページが既にアップされていて過去問の予行演習に非常に役立ちました。(最新版(2024)は2024/04/28に発売予定)
中国語検定試験は数年に一度出題形式が変わるので、最新版はぜひともやっておくべきです。
2級の音声もURLの末尾の法則は同様で、
2-2023.html
2-2024.html
などと変えると、音声のストリーミングリンク、zipファイルのダウンロードリンクページに移動することができました。
そして3級は「3-2024.html」・・・といった感じで、もう言わずもがなですね。
白帝社の中検公式問題集の概要
ここで白帝社の中検公式問題集の中身にも少し触れておきます。ここでは中検準一級の問題集を例にとって説明します。
コンパクトサイズの問題集、解説は必要最小限
毎年発売されるこの問題集、厚さは6、7mm程度と結構薄いです。サイズもA5とかなりコンパクト。
このようなサイズの問題集ですから、解説部分は単語の意味の説明程度にとどめられている部分がほとんどの内容になっています。
こうなっているのは、中国語検定のその性質によるものだから仕方ない、とも言えます。
中国語検定は問題量がHSKよりも少ない代わりにとにかく語彙力が要求される問題ばかりで、つまり「単語の意味さえ分かれば解ける」という問題が大半を占めています。
解説のほとんどが語句の意味を説明しているだけのものならば、過去問だけ手に入れて問題を解いた後にわからない単語を自分で調べつつ復習するのでも十分という方もいるでしょう。
もちろん一部分文法的解説が必要な個所もあり、例えば選択問題の解説で「これは副詞なので補語にはなりえない」といった理由で解答候補から外すような解説内容は役には立ちます。
巻末に解答用紙の縮小版が付属
「音声ダウンロードリンクを入手できること」以外に、白帝社の中検公式問題集を1冊は購入しておくと良い点がもう一つあります。
それは、巻末に縮小版の解答用紙の見本がついていることです。
中国語検定協会のWEBサイトでは解答用紙のPDFまでは公開されていないので解答用紙の見本があるのは貴重です。
この白帝社の問題集の解答用紙のページを拡大コピー(A5サイズ→A4サイズ、141.4% )して、実際の試験の感覚で使用して試験イメージを膨らますことができます。
しかし、私の買った中検準1級・1級試験問題2023[第106・107回]解答と解説では筆記の大問5の解答用紙が若干本番と異なっていました。
おいおいっ、これ旧バージョンの解答用紙のままじゃねーかよっ!
そうなんですよ、2021年6月の第103回から大問4の日本語に訳す問題は2題で大問5は中国語訳2題、80字以内の自由作文が1題という出題形式に変わっているのに、付属の解答用紙は以前の形態のままでした。これは少し残念。
以前は大問4で日本語訳3題、大問5は中国語訳2題で自由作文は無し、でした。
中検準一級の解答用紙の構成
最新フォーマットの解答用紙を使いたいという方のために白帝社の問題用紙の見本を参考にしつつ、記憶を頼り、最新版の中検準一級の解答用紙をイラストソフトで作成してみたので参考にしてみてください。多少縮尺などが本番とは違っていますがイメージを掴むのには十分です。
線や文字は薄い青でした。受験番号、会場、氏名は印字済みですので自分で記入する必要はありません。
解答用紙のPDFのリンクを貼っておきます。
※↑このPDF解答用紙、A4で印刷した場合大問2の解答欄のサイズは、実際の解答用紙より少し小さくなってしまっています。
↑筆記の大問5の解答用紙の80字の自由作文のマスはちょっと形や縮尺が変なので参考程度に。
一応筆記の大問1~4の旧バージョン解答用紙も載せておきます。
予行演習として臨んだ中検準1級
ここからは私の個人的な中国語検定準1級の体験談。
私は2024年秋か2025年初頭頃までの中国語検定準1級合格を目指しています。
このブログを投稿しているのが2024年4月で、まだ先の話なのですが、実は2024年3月に予行演習として中国語検定準1級を受けてみました。
「予行演習」と述べているのは、そろそろ中検準1級を受けてみようかなという事でまず過去問を購入して、1回分だけ解いてみたら、酷い正答率、特に筆記はあと1年以上は勉強しないと絶対に合格は無理だなと分かっていた状態での受験だったのです。
ただ、リスニングだけは週5で【CCレッスン】
※オンラインレッスンの比較は下記の記事を参考にしてください
したがって、リスニングの力試しと、実際の試験の感覚を掴むために2024年3月24日に中検準1級の一次試験を受けたのでした。
結果は以下の通り。
リスニングのみ合格でした。
試験終わった後に、「リスニングは7割以上はできたかもしれないけど、筆記は6割くらいだろうな」という感覚でしたが、その通りの結果でした。
今回リスニングで合格点を取ることができたのはまさに事前の過去問のやり込みにより、主に「解答の仕方」に対する対策、戦略をしっかり定められたからだ、と強く実感しました。
コツを掴んでなければ15点以上は得点に違いが出ていたと思います。
その辺のリスニング対策については下記の投稿にまとめてありますのでぜひご参照ください。
過去問は解けば解くほど本番の点数アップにつながってきます。私は第98回よりも前あたりからとりあえず保存だけしておくかと、過去問を保存しておいたのですが、まさか数年後にそのファイルがこんなに役に立つとは思ってもいなかったのです。
だって、その当時は中検受ける気なんかさらさらなかったのですから。思わず「あの時の俺、ナイス!」と胸の内でつぶやいたほどです(笑)
その他中検過去問ファイルに関する補足事項
以下は今現在私が保存している中検準一級の過去問ファイル一覧。
↑最も古いもので第92回のものもあるが、その当時はあまり真剣に中検受験を検討していなかったせいか、リスニング原稿は保存していなかった・・・。
仮にリスニング音声ファイルが手に入らなかったとしても、リスニング原稿をコピーペーストして、Googleなどで音声読み上げさせれば十分トレーニングに使えるので、保存していなかったことが悔やまれる。
ちなみに、そのうち消されるかもしれませんが、中国語検定協会のサーバーに中検準一級の第99回と第98回のリスニング原稿は残されていました。
https://www.chuken.gr.jp/tcp/test_script/S098/S098_1J1.pdf
https://www.chuken.gr.jp/tcp/test_script/S099/S099_1J1.pdf
他の級ももしかしたらサーバーにファイルが残っているかもしれないのでURLをいろいろ変えて試してみてください。
白帝社の音声ファイルは第98回以降分からダウンロードできました。
第98回、第99回の音声ダウンロードページは前の方で述べた法則では探しあてられなかったのですが、他の回の音声公開ページに行って、ページ下のでzipファイルのダウンロードリンクの末尾をj1-99.zip、j1-98.zipとそれぞれ変えれば第98回、第99回の音声のダウンロードができました。
以下はzipファイルを解凍して保存してあるものです。
また、中国のサイトでも検索すると以下のリンクのように第79回の中検準一級や二級の問題をシェアしているサイトも見つかりました。解答は付属していません。
中国语检定试验准1级-日本中国语检定协会 – 道客巴巴 https://www.doc88.com/p-9813521149083.html
中国语试验题目_J级(精) – 道客巴巴 https://www.doc88.com/p-9116601473657.html
中国语检定试验准1级.pdf https://max.book118.com/html/2017/1125/141371931.shtm
中国语试验题目_级(精品) – 道客巴巴 https://www.doc88.com/p-5059586540119.html
まぁこれは正規にシェアしているものかどうか眉唾ではありますが・・・。