大学入学共通テスト(旧センター試験)中国語2026を解いてみた

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目次

難易度の上がった2026年度の大学入学共通テスト中国語

4ヶ月以上前に大学入学共通テストがすでに終了しているタイミングでこのネタ。すんごい今更ながらですいません。

大学入学共通テストは「中国語で頭の体操」目的で取り組むのにはなかなかいい題材なのでみなさんも暇なとき解いてみるといいですよ。

ここ数年中国語の大学入学共通テストの大問4はグラフやイラストがたくさん出てきて、もはや中国語力というより「グラフや図表のデータを読み取る力」を問う問題になっています。

そしてその傾向は今年度の問題ではますます強まっていました。使用されたグラフや表の総数が増加していました。

まずは2025年度と2026年度の出題問題の概要の比較を。

20252026
大問1・声母(2問)
・声調(2問)
・韻母(2問)
・ピンイン会話ダイアログ(3問)
合計9マーク(1~9)
・声母(1問)
・声調(2問)
・韻母(1問)
・ピンイン会話ダイアログ2問
・合計6マーク(1~6)
大問2・中国語フレーズ穴埋め(適当な語)問題(3問)
・中国語フレーズ穴埋め(不適当な・語)問題(3問)
・中国語文穴埋め1問2箇所
合計8マーク(10~17)
・中国語フレーズ穴埋め(適当な語)問題(1問)
・中国語フレーズ穴埋め(不適当な語)問題(1問)
・日→中翻訳フレーズ穴埋め4語並べ替え(8語から選択)問題(2問)
合計6マーク(7~12)
大問3・中国語フレーズ穴埋め4語並べ替え(8語から選択)問題(3問)
・日→中翻訳 日本語文に相当するピンイン中国語文を解答(4問)
合計10マーク(18~27)
・日→中翻訳 日本語文に相当するピンイン中国語文を解答(4問)
・中→日翻訳 ピンイン中国語文に相当する日本語文を解答(4問)
合計8マーク(13~20)
大問4中国語会話ダイアログ(世界の森林について)
内容と一致するものを選択(2問)

各国の森林面積の増減状況グラフとそれに関する短いレポート
各グラフが指している国をレポートから特定(2問)

森林問題に関する講演文
演者が森林産業の衰退の要因と考えているものを選択(2問)

森林公園イベントに参加した時の会話ダイアログ
会話文の内容と一致するもの選択(3問)

木工体験の企画のチラシと木工品のイラストが7つ
チラシで紹介しなかったもの選択(2問)

イベントのタイムテーブルと参加した人の日記文の穴埋め
時間軸、場所情報から整合性を判断(2問)
合計12マーク(28~39)
会話ダイアログ(動物保護センターの相談会)
内容と一致するものを選択(2問)

ペット飼育にかかる費用の表
項目部分の5か所特定(2問)

犬と猫の迎え入れ元の棒グラフ
グラフから読み取れることとして最も適当なもの選択(1問)

ペット犬とペット猫の頭数推移グラフと平均寿命グラフ
2つのグラフから読み取れることとして最も適当なもの選択(1問)

動物保護センターの講演会
講演会の内容から読み取れる適当なもの選択(2問)

犬猫譲受チェックリストから確認すべきこととして適当なもの選択(2問)

譲渡会にて紹介する5匹の猫のイラスト付きプロフィールと3組の受け入れ希望者の希望条件
いずれの組の希望に合う猫選択1問、合わない猫選択(1問)

不適切多頭飼育を防ぐフローチャートから必要事項選択(1問)、
二つの具体例について、フローチャートをもとにリスク度合いを選択(2問)
合計16マーク(21~36)
大問51ページ分の長文問題(祖父との思い出、卓球、禁煙、人生訓)
合計11マーク(40~50)
1ページ半分の長文問題(北欧の公務員制度、社会的誠実さ)
合計14マーク(37~50)

これを見れば一目瞭然、明らかに大問4の分量が増えていますし、大問5の長文も1ページ分から1ページ半分へと分量が増加しています。

大問4は2025年が12マーク分なのに対して2026年は16マーク分、大問5は2025年が11マーク分なのに対して2026年は14マーク分

後半時間のかかる大問4と大問5で合計7マーク分問題が増えているのです。特にグラフや表はじっくり読まなければなりません。

大問1~3で2025年が27マーク分に対して2026年は20マーク分と減少してはいるものの、このセクションの問題はパッパと進めていけてしまうので解き終わるのに費やす時間に大した差は生じないでしょう。

表やグラフを多用している大問5
表やグラフを多用している大問5

中検準1級保持の学習者が不真面目に中国語大学入学共通テストを解いた結果

それで今年度の分を解いてみたのですが…。

去年(2025)の大学入学共通テスト問題で割と適当に解いてもそこそこ点数取れていたので(制限時間を20分くらい残して約95%の得点)、今回も適当に解いてもイケるでしょ、と完全にナメてました。

近くで赤ちゃんがぎゃーぎゃー泣いているスターバックス店内という環境で、「まぁイケるっしょ」とコーヒー片手にBGMに耳を傾けながら解きました。

極めつけは「せっかくiPad Air持ってるし試しにiPad上で解いてみるかッ」てな感じでiPadにテスト問題のPDF読み込んで解くことにしてみたんですがこれがまたやりづらいこと、やりづらいこと…。

iPad Airで大学入試共通テストは無理ゲー
iPad Airで大学入試共通テストは無理ゲー

そんなものだからすんごく点数悪かったです。テスト問題をiPadで解くには無理がある(笑)

と、さんざん言い訳を並べたうえで(汗)…これが私の解答結果です。

2026年度大学入試共通テスト中国語解答結果
2026年度大学入試共通テスト中国語解答結果

…アレ?…え…私一応中国語検定準1級合格しているんですけど…(汗)

結構ヤバいですね(笑)。7割得点でした。

解答の結果を見てわかりますように初っぱなの第一問目で間違ってるってありえないですし…。

まぁ要するに終始問題をよく読んでいなかったんです。当たり前ですが、問題文はちゃんと読みましょうって話です。

ただ2026年度の私の大学入学共通テストの点数があまりよくなかったのは、真剣に取り組んでなかったことだけが原因ではありません。

主な要因は冒頭で述べたように大問4の問題数が増加していて去年よりも時間が明らかに足らなくなってしまっていたこと。

そしてその問題の内容も、より詳細に読みこまないと正解が導き出せなくなっていました。去年度はざっくり目を通せば把握できたんですけどね。

大問4で時間使いすぎて、そして大問5の長文もさっと読まなければならず誤答を誘発してしまったという流れ。

いやー、ここ数年の大学入学共通テストの中国語は批判が起こるくらい簡単すぎたのですが、2026年度からやっとまともな難易度に近づいてきたという印象。

以下の表は独立行政法人 大学入試センター(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/suii/R3_.html)より一部データを引用して作成したもの。

令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度 令和8年度
科目名 受験者数 平均点 受験者数 平均点 受験者数 平均点 受験者数 平均点 受験者数 平均点
英語(Reading) 480,763 61.8 463,985 53.81 449,328 51.54 453,668 57.69 455,114 62.81
英語(listening) 479,040 59.45 461,993 62.35 447,519 67.24 451,864 61.31 453,425 54.65
ドイツ語 108 62.13 82 61.9 101 65.47 96 63.62 104 54.93
フランス語 102 56.87 93 65.86 90 62.68 116 65.29 87 55.96
中国語 599 82.39 735 81.38 781 86.04 874 83.01 866 72.94
韓国語 123 72.33 185 79.25 206 72.83 235 73.45 178 70.02

令和7年までの中国語の平均点はどれも80点以上で他の外国語より明らかに点数が高いです。最新の令和8年は70点台に下がりましたが、それでも他の外国語よりも依然として平均点が高い。

ただ日本には最近中国から移住してきた中国人家族も多いので、日中バイリンガル受験生が比較的多い可能性もあり何とも言えませんが、去年の試験問題は私のように40代で中国語を勉強し始めたような人間が簡単に感じてしまうくらいだから、やはり難易度はかなり低いように思えます。

大学入学共通テストの過去問の入手は朝日新聞のWebサイトから

大学入学共通テストの問題は朝日新聞社が2018年度分より公開しています。

中国語 問題全文|2026年度 大学入学共通テスト:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/edu/kyotsu-exam/shiken2026/mondai_day1/chinese_wiz15shuby/chinese.html

ページ下部に「各年度の問題と解答」という項目がありますのでそちらから各年度のテスト問題(2018年~2026年)を確認できます。

問題をダウンロードするときは「問題全文」をクリックしてから保存しましょう。大問ごとに分かれたファイルダウンロードしても不便ですからね。

中国語選択は考えようによっては英語より有利かも

さて、2026年度は難易度が上がりましたよ、と述べましたが一定期間中国語を勉強している学生さんにとっては大学入試共通テストの外国語選択で英語よりも中国語を選択するのはまだ有利かなと思います。

ここでいう「一定期間中国語を勉強している学生さん」とは中検2級レベル程度、という但し書き付きになりますが…。

とはいえ中学くらいから中国語の勉強を始めている学生さんなら大学入試くらいの年齢に達するころには中検2級レベルに十分達しているでしょう。

中国語選択が有利と考える一つ目の理由はリスニングテストがないこと。リスニングの音声ってかなり集中して聴いていないと正答を選択できないのは誰もが承知ですが、やっぱり人間ですから一瞬気を抜いて大事なところ聞き逃すこともあります。

そんな時はその部分の問題はもうあきらめるしかないでしょう、もう一度聴かせて、なんてのは通りませんから。

その点中国語の問題ではリスニングがない代わりにピンインで書かれた中国語の問題が出題されています。

これなら何度も確認できますので聴き洩らすっていうミスを犯す心配もありません。

また英語の大学入学共通テストはリーディング80分とリスニング60分に対して、中国語は80分ですからそもそもの負担が軽いです。

外国語 『英語(リーディング、リスニング)』 各100点
計200点
英語
リーディング80分
リスニング60分

その他
80分
5科目から1科目を選択解答する
『ドイツ語』『フランス語』
『中国語』『韓国語』
200点

これらを考慮すると大学入学共通テストの外国語で中国語を選択するメリットは割と大きいといえるでしょう。

ただし、注意点としては受験先によっては英語選択必須等の条件がありますので事前に要綱をしっかりとチェックしておく必要があります。

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