世界は今新型コロナウイルスが蔓延してしまって大変な状況ですね。しかも今回のCOVID-19は中国の武漢発。そんな状況で中国語学習のブログに投稿。。
一年ほど更新を放置しておりましたが、放置していたのには理由がありまして、1年前の段階ではHSK4級に合格していたものの、4級の中くらいのレベルといったところ。4級の中くらいのレベルというのはなんとなーく聞き取れる中国語も増えてきているが、とてもネイティブと会話できるとは言えないレベルです。
そんなレベルでネタを投稿しようにも説得力のある内容を投稿しようがなく、じっとコツコツ中国語の勉強を続け、ようやく去年の12月に受けたHSK5級で旧基準でいうことろの合格ラインを超え、それなりに听力(リスニング能力)も向上し、そろそろまともな中国語学習ネタを書けそうだなと思ったのです。
因みにHSK5級の中くらいのレベルというと人にもよりけりかもしれませんが、すごーく簡単な単語を使った会話なら中国人と交流できるといったレベルかな、と。もちろん、聞き取りと書き取りに比べ、しゃべる、というのはまた別のトレーニングを要します。使う脳の回路が違うといった感覚です。ここら辺の話はまた別エントリーで自分なりの根拠、手法を示していきたいと思います。
巣ごもりの今こそ自己投資に時間をかける。語学学習は最適な投資。
さて、新型コロナウイルスによって何かと外出を控えることを余儀なくされている現状、こういう時こそダラダラと動画のサブスクリプションサービスで面白くもない映画や海外ドラマをビンジウォッチング(binge watching)せずに、将来の仕事、もしくは海外旅行という趣味をより面白くしてくれる語学学習に時間を割くのがいいでしょう。(中国の映画などを見るのはリスニングのトレーニングになるのでいいかもしれません。しかし、私の場合のAmazon Primeでは日本語字幕なのであまり学習効果が期待できない。中文字幕だといいのですが。その代わりYoutubeには中文字幕の面白い中国ドラマがたくさんあるので、別エントリーで紹介いたします。)
世界的投資家ジム・ロジャースが強くレコメンドする言語は中国語
私のようなペーペーがいくら「中国語はこの先かなり役に立つ」と強調しても説得力がありませんが、数年ほど前から世界的投資家ジム・ロジャースが各ニュースサイトのインタビュー記事などで、特に子供には中国語を学ばせるべきだ、と主張してくれています。
一番バズッた記事は以下でしょうね。
ジム・ロジャーズの提案 「子供が15歳なら韓国語、1歳なら中国語を学ばせなさい」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) https://forbesjapan.com/articles/detail/25745 2019/02/28
ジム・ロジャース曰く
「絶対英語よりも中国語を学ばせたほうがいい。なぜなら、アメリカは衰退し、中国が再び世界の頂点に君臨することは明らかだからです」
ということです。また上記の記事中で述べられていたことをかいつまむと、アメリカ、日本などは債務大国なので残念ながらお先真っ暗(日本は人口減少も)、テクノロジーの観点からもピークを過ぎたアメリカが世界一の座を中国に明け渡すのは時間の問題、というのが子供に中国語を学ばせるべき主な根拠。(この記事で面白いのは、ごく短期的視点からいうと南北朝鮮が統一され安い労働力が魅力的になるのでこの先10年くらいの間では韓国が盛り上がるので韓国語もあり、と述べていること。)
参考 ジム・ロジャースの娘さんたちと中国語
中国語を教えて時給2700円稼ぐ有名投資家ジム・ロジャーズ氏の娘–人民網日本語版–人民日報 http://j.people.com.cn/n3/2018/0525/c206603-9464282.html
ジム・ロジャースの娘が中国語を話している模様
日本人にとって中国語は学びやすい
さて、ジム・ロジャースの言葉に従えば40代くらいなら韓国語だけやればいいんじゃない?というご意見も重々承知ですが、もし中国語が他の言語に比べてマスターするのが早い言語だったとするならば話は変わってきます。
中国語は入り口はめちゃ難しく感じますが、少し勉強を続けていくと日本人にとって単語を覚えやすい言語であります。それはもうお察しの通り漢字ベースの言語だからです。中国本土の中国語は慣れ親しんだ漢字ベースに近い「簡体字」なので少し変化した字を書き取れるようになればいいし(というかパソコン入力の時代なのでそこまで筆記用具で書ける必要性もないですが)、音も声調の違いを身に着けるまでは苦労しますが、そこを超えれば割と日本語の漢字の訓読みの系統と似ているなと感じる字が多いことに気づくようになります。
そのため、リスニング中、この音はこの漢字なのかもな、とアタリをつけるのが諸外国の人に比べて日本人にはアドバンテージがあります。(音、という観点でいえば韓国語も日本人にとって学びやすい言語ではありますが。どうせなら中国語に加え韓国語も勉強するのもアリか?)
私は中国語の勉強を始めて1年9か月くらい(2020年3月時点)。日によっては全く勉強しなかったり、15分程度しか勉強していない、という日も含まれますが。
感覚的にあと半年程度しゃべりのトレーニングに重点を置けば割と簡単な会話ができそうな手ごたえを感じています。ビジネスとかで使うレベルとなるともっと専門的な用語、言い回しを覚える必要がありますが、それでも英語の習得に比べてだいぶ早い感覚です。特に基本的な聞き取り、発声が身についてくるとあとはボキャブラリーを増やす段階になりますが、その段階まで来ると上達の加速度に弾みがつく言語なのです、日本人にとっての中国語は。
中国語を習得すれば中国だけでなくアジア各国でコミュニケーションができる
皆さんご存じで言うまでもないことかもしれませんが、社会の授業で習ったように世界各地には華僑がいます(华侨,华裔)。特に中国近隣諸国では中国語が話されている地域があり、シンガポールでは公用語になっているし、マレーシアでも一部中華系の人々は中国語を話す(普通話とは限らないがほぼ普通話)。中国語は英語、スペイン語並みのグローバルな言語なのです。中国語をマスターすると様々な国でコミュニケーションが取れるようになるというメリットがあります。(香港人は広東語に近い言葉をつかっていますが、若い世代は学校の授業で普通話を習うようになったので普通話も通じるよう。しかし政治的な観点から、あまりきれいな発音の普通話で話しかけると中国人と間違えられ、冷たく対応されることもあるようです。だから英語ができる人は香港では英語を最初は使ったほうがいいのかもしれません。)
おわりに
まぁ、こんなわけでこのエントリーが中国語を一緒に学ぶ一つのモチベーションとなってくれたら幸いです。習近平主席の訪日は新型コロナウイルスの影響で延期となりましたが、ここのところ日中関係は極めて良好になってきていますし、怪我の功名か、今回のコロナウイルス騒動で日本から中国への各地からの支援により、さらに中国人の日本人に対するイメージがよくなっています。
これから数十年、より一層日本と中国は重要なアジアのパートナーになるでしょうし、中国語をマスターしていることは様々な面で役立つ可能性が非常に高いですね。
おまけ
世の中には外国語を信じられないようなスピードでマスターしてしまう人がいる。ネットを検索してみると半年でHSK5級受かりましたって人が割と多い。多いといっても半年で受かるのはかなりすごいとは思う。(現在はHSK5級からは合否判定出しておらず、TOEICのように点数だけ提示するようになっている。旧基準からいうと180点以上で合格。正直180点ギリギリで受かってもHSK5級レベルといっていいのかどうか・・。)
今、自分がHSK5級の中くらいのレベルになって感じるのは、半年で合格レベルというのもあながち不可能ではないかもな、ということ。特に留学を目指して中国語漬けな人なら割と受かりそうなレベル。モチベーションがあり集中して継続して勉強できる環境なら可能性は高く、長期休暇のある学生さんはモチベーションさえあればマスターできるので、ぜひ時間の有効活用に中国語を勉強するのもいいでしょう。
そして、世の中にはさらに上を行くもう言語のマスターに関して得意な才能を有している方々がいて、そういう人たちはなんと半年で6級レベル!有名な方では元東大の秋山燿平さん。この人ほんとすごいよなぁ。今10か国語以上話せるらしい。
半年で中国語の検定最上級を取得するまで|U22|NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO39032300X11C18A2000000/