スマートフォンのキーボードを活用して中国語学習を効率よく
さて、新年度からの中国語学習の準備第二弾はスマートフォン(タブレット)の活用。
まず最初にやるべきは、スマートフォンのキーボードに中国語キーボードを追加することです。これはもはや必須とも言えますね、このスマホ全盛の時代には。
iOSを例にとると設定>一般>キーボードと、メニューを進んでいくと一番上に「キーボード」の項目と数字が記されています。(この数字は何種類のキーボードが現在追加されているかを示す)
キーボードの項目をタッチすると、以下のような表示になります。
(私の場合すでに上記のキーボードが追加されていますが、一般的には4つほどのキーボードが普通でしょう)
この画面からさらに「新しいキーボードを追加」を選択すると追加可能なさまざまなキーボードが多数表示されます。
このなかから、中国語の入力に必要なキーボードを追加していきましょう。
普通话学習者なら中国語(簡体字)
中国語学習者のほぼ大半がこのキーボード使いますね。
キーボード下部の地球マークを長押しタップすると、追加してあるキーボード一覧が表示されます。その中から「简体拼音」を選択すると簡体字の中国語が入力できるようになります。
例えば提高(tígāo )を入力する場合、予測変換を有効にしていると以下のような候補が表示されてきます。
入力したのは「tigao」で、特に四声を付加せず入力して入力したい字が出てきたので提高をタップして、目的の言葉を入力できたわけです・・・が
予測変換にはメリットもデメリットもありますね。
四声を正確に覚えてなくとも入力できてしまうので、予測変換に頼り切るとなかなか覚えない、というデメリットがあります。反面、予測変換をOFFにした場合は、正しい四声がわからないので何通りかアタリを付けて入力を繰り返して、求めている言葉を見つけることになる。
繰り返しになりますが、これ一長一短で、「苦労して入力したほうが覚えるのだ!」と主張する人もいますが、私個人的には予測変換はバンバン利用したほうがいいと思っています。
外国語の単語というものは何度も出くわすことで自然に覚えていくものだと思っています。なんどもなんども、「あー、この言葉の発音こうだったよー」と頭を抱えつつも出くわすことで、脳に定着していきます。そっちの方が長い目で見ると効率が良いです。また、スマホの辞書なんかは再生ボタンが各単語ページに付加されていてそれをタップすることで何度も何度も発音耳にすることになります。そうやって発音は覚えていくのが自然でしょう。また、アタリを付けて何度も試行錯誤して入力するのは有効な時間の使い方とも思えません。
四声がわかっている単語の場合は、母音のアルファベットを長押しすると、四声付きの母音が表示されるますので、該当の文字をタップして入力してください。
また、女(nǚ )のようにǚを入力する場合は「v」を長押しすると候補が出てきます。
どうしても読みがわからない字は手書きキーボードで
中国語を勉強していて何度も出くわすのが、読み方が全くわからない、想像もつかない字。
意味を調べようにも、発音の仕方がわからないのだから入力ができず、調べようがない。なんとか訓読みに近い発音で適当に入力してみて候補がみつかることもありますが、それは稀です。(単語を数多く覚えていくと、ある程度各部首に含まれる字でピンインのあたりを付けられる率も上がりますが、それでも完璧に当たるとも限りません)
そんな時役に立つのが「手書きキーボード」です。いやー、いい時代に生まれてきましたね。スマホのタッチパネル様様です。(PCのOSにも手書きパッドなるものがありますが、スマホのタッチパネルの便利さには及ばない)
手書きキーボードを選ぶと上図のように下部に大きな空白部分が出てきて、そこに指先などでなぞって文字を書くと候補が表示されるのです。辞書アプリなどでこうやって読みのわからない字を入力して調べれば読みがすぐにわかります。
この手書きキーボード、「簡体手書き」ではなく、台湾や香港で使われている漢字の「繁体手書き」を追加しておくのをお勧めいたします。
繁体手書きキーボードなれど、候補に繁体字も簡体字も両方表示してくれます。日本人で中国語に興味がある人ならおそらく台湾に行く機会のある人も多いでしょう。このキーボード追加しておいて損することはありません。
台湾旅行中など、読めない字が出てきたときに手書きですぐに読みが調べられます。(台湾旅行中は繁体字対応の辞書で調べます。この辞書については後述します。)
旅行先についてから慌てて繁体字手書きキーボードを入れるより、普段から入れておく方がいいでしょう。簡体字のみの手書きキーボードにこだわる人は、中国だけしか行くつもりはない、とか、余計な変換候補が表示されたくない、簡体字だけ調べたい、という人でしょう。
辞書アプリはとりあえず北辞郎 中日辞書から
いろいろ便利な中国語辞書アプリありますが、ビギナーはとりあえず「北辞郎 中日辞書」で良いかと思います。ネットがつながっていないと使えないのがデメリットですが、意味も詳しく載っていますし、合成音声ではありますが、各単語の発音を音声で確認することができます。
中日辞書 北辞郎 http://www.ctrans.org/ Web版
「中日辞書 北辞郎 – 中国語のオンライン辞典」をApp Storeで
https://itunes.apple.com/jp/app/中日辞書-北辞郎-中国語のオンライン辞典/id489348600
※PCで中国語の意味を調べるとき、Weblioの日中中日辞典のほうが例文が多くて一見優れているように見えるのですが、中国人に聞くとちょっとおかしい例文もわりと含まれてしまっているようです。また、Weblioの日中中日辞典の検索でヒットしなくて北辞郎ではヒットするという単語、成語も結構あります。
台湾旅行者はPleco必携
Plecoという辞書アプリ、これは意味を確認するものというより発音チェック用オンリーととらえたほうが良いでしょう。特に繁体字の。
「Pleco Chinese Dictionary」をApp Storeで https://itunes.apple.com/jp/app/pleco-chinese-dictionary/id341922306?mt=8
日本から気軽に旅行に行ける代表的な国の一つ、台湾。台湾では繁体字を使っているので街中の看板やらメニューやらは繁体字なんですよね。発音さえわかれば伝えられるかもしれないのに伝えられなかった、と歯がゆい思いをしたこともある事でしょう。
このPlecoは繁体字、簡体字両方で単語を調べることができます。(北辞郎も一部の漢字調べられますが)各単語のページには繁体字表記、簡体字表記の両方を記してくれています。また、なかなか学んでいる人は少ないのではないかと思われますが、台湾の発音記号「ボポモフォ」も併記されています。
以上、ざっくりですが中国語学習のためのスマートフォンの準備について記しました。